超音波治療器 ソニックタイザー [SZ-100]
均等な超音波放射による安定性が、安心の治療を実現します。
ミナト医科学は、先進の技術と豊富な経験に基づくノウハウを生かして、ハイスペックな超音波治療器「ソニックタイザー」SZ-100を開発しました。
良好な超音波放射の均等性と、治療状態をお知らせするイルミネーション表示により、安定した治療が行えます。
安定した治療ができる優れたBNR
不均等なプローブで治療すると局所的に強い超音波が放射され、生体組織を損傷するおそれがあります。一般的にBNR(ビーム不均等率)5.0以下で良好と言われる中、SZ-100のプローブのBNRはすべて2.9以下を実現しました。均等な超音波放射により、安定的に治療できます。
BNR:ビーム不均等率
BNR(Beam Non-uniformityRatio):はプローブから放射される超音波の均等性を示す数値です。BNRが小さいほど超音波が均等に放射されるため、優れたプローブであるといえます。一般的にはBNR≦5であれば良好とされています。
超音波放射を目で確認できるイルミネーション
超音波治療は低周波治療などに比べて体感が少なく、プローブヘッドと生体の接触状態が不正確になると十分な治療効果が得られないため、正しく治療できているかどうかが分かりにくいという欠点がありました。SZ-100では、操作パネルとプローブにリング状のインジケーターを採用することで、どこからでも治療状態を確認できます。イルミネーションは接触状態を表示し、超音波の放射が適切に行われているかどうかを視覚的に判断できます。
製品の特徴
超音波療法とは
超音波とは人間の耳では聞こえないほど高い周波数(20kHz以上)で振動する音波と定義されています。この超音波の機械的振動を生体に照射して、治療効果を上げるのが超音波療法です。超音波を照射すると、その機械的振動によって生体組織が加温され、生体内にある数μmの微小な気泡が圧縮と拡張を繰り返し、細胞膜を適度に刺激して細胞を活性化させます。
一般的には1MHzと3MHzの2種類の周波数を使用しますが、1MHzはより深部まで到達するため、大きな筋肉の損傷などの治療に適しています。一方、3MHzは体表~2cm程度の部位に作用するため、表層部の治療に適しています。
超音波療法の治療効果
温熱効果
超音波治療器を連続出力(100%)で使用すると、生体内での機械的振動が熱エネルギーに変換されます。特に、関節での温度上昇は超短波やマイクロ波よりも大きいとされています。この温熱効果で以下のような治療効果が期待できます。
- 血流の改善・増大
- 疼痛の緩和
超音波治療器をパルス出力(5~50%)で使用すると、生体内の機械的振動によって以下のような効果が期待できます。パルス出力では熱の発生が抑えられるため、連続出力よりも高い強度で治療できます。
- マイクロマッサージ効果
均等な超音波放射による安定性に加えて、使いやすさと患者様の快適さを追求
①パルス表示器 ②プログラム表示器 ③音響作用周波数表示器 ④プローブ選択表示器 ⑤プローブ選択キー ⑥音響作用周波数選択キー ⑦治療時間表示器 ⑧出力表示器 ⑨出力ツマミ
2種類の周波数による超音波治療が可能
SZ-100は、1MHzと3MHzの超音波治療が可能です。2つの周波数は専用キーで簡単に切り替えることができます。
治療プログラムは3種類
さまざまな疾患や症状、部位に合わせた治療が行えるよう、3種類の治療プログラムを用意しました。
フリープログラム:毎回の治療ごとに自由に条件を設定するモード
プリセットプログラム:あらかじめ内蔵されたプログラムから選択するモード
ユーザープログラム:任意に条件を設定し、保存したプログラムから選択するモード
プローブ
ERA(有効放射面積)
治療部位に合わせて3種類のプローブを用意
SZ-100では、治療部位や症状に適した出力で超音波を放射できるよう、S・M・Lの3種類のプローブをラインナップしました(S・Mは本体に付属)。それぞれのERA(有効放射面積)は上記画像内の表の通りです。ERAは実際に超音波が放射される面積を表します。
ワゴン
①ゲルウォーマ ②ブロープウォーマ ③箱ティッシュホルダ ④ゴミ箱
本体と関連用品を一体化できるSZワゴン(オプション)
本体装置、プローブ、ゲルはもちろん、箱ティッシュやゴミ箱など超音波治療に必要な用具をまとめて収められるワゴンを用意しました。機能的で使いやすいうえに、リハビリ室をすっきり見せます。
冷たさを感じさせないSZウォーマー(SZワゴンに付属)
ゲルとプローブを同時に温める専用のSZウォーマーを用意しました。ゲルを皮膚に塗布する時やプローブを患部に当てる時の冷感による不快感を軽減し、快適な治療を実現します。
仕 様
電源関係
電撃に対する保護の形式による分類 | クラスⅠ機器 |
電撃に対する保護の程度による装着部の分類 | BF 形装着部 |
水の有害な浸入に対する保護の程度の分類 | IPX7(プローブ、但しプラグ部分は除く) |
定格電源電圧及び電源周波数 | AC100V 50/60Hz |
電源入力 | 150VA |
保険適用 | 特定診療報酬算定医療器の区分:超音波治療器 算定する関連診療報酬項目:J119 消炎鎮痛等処置(一日につき) 2器具等による療法 |
耐用期間(自主基準)※ | 8年 ※耐用期間は、定期的な保守点検、および必要に応じた修理を行うことによって、性能が維持できる期間を意味します。 |
寸法、および質量(本体のみ)
外形寸法 | 幅210 × 奥行283 × 高さ122mm |
質量 | 3kg |
性能
最大有効強度 | 連続:2W/㎠±20% パルス(瞬時最大有効強度):3W/㎠+0%/-20% |
超音波出力 | 連続(精度:±20%) Lプローブ 1.0MHz:16.0W 3.2MHz:16.0W Mプローブ 1.0MHz: 8.0W 3.2MHz:10.0W Sプローブ 1.0MHz: 1.2W 3.2MHz:1.0W パルス(瞬時最大出力)(精度:+0%/-20%) Lプローブ 1.0MHz:24.0W 3.2MHz:24.0W Mプローブ 1.0MHz:12.0W 3.2MHz:15.0W Sプローブ 1.0MHz:1.8W 3.2MHz:1.5W |
ERA(有効放射面積) | Lプローブ 1.0MHz:8.0㎠ 3.2MHz:8.0㎠ |
BNR(ビーム不均等率) | Lプローブ 1.0MHz:2.0 3.2MHz:2.4 Mプローブ 1.0MHz:2.0 3.2MHz:2.4 Sプローブ 1.0MHz:2.4 3.2MHz:2.9 (精度:±30%) |
出力安定性 | ±20% |
治療タイマ | 1~30分(1分ステップ)(精度:設定時間の±5%) |
音響作用周波数 | 1.0MHz、 3.2MHz(精度:±10%) |
パルス周波数 | 100Hz(パルス繰返し周期:10msec)(精度:±5%) |
パルス出力(DUTY) | 5、10、20、30、40、50%(精度:±5%) (パルス幅:0.5、1、2、3、4、5msec) |
安全装置 | 電源ヒューズ:FUSE T3.15A×2 接触状態監視機能 過出力制御機能 ゼロスタート機能 |
認証番号 | 224AABZX00053000 |
分類 | 管理医療機器/特定保守管理医療機器 |
一般的名称 | 超音波治療器(JMDNコード:11248000) |
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